おねえちゃんのブログ

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アメリカの医者・その1

 妊娠ネタついでに医者ネタ。
 私は基本的に健康な上、昔から医者が嫌いなので、滅多に医者に行かない。先頃、アメリカの医療システムや健康保険システムの酷さを暴いたマイケル・ムーア監督の最新映画「シッコ」が公開されていたが、そこで描かれている通り、アメリカの健康保険システムはぼったくりな上に払いも悪い(らしい)。もちろん私は健康保険なんて入っていない。毎月何百ドルも取られた上に、いざ大病をしたら保険会社から支払いを拒否されるなんて、バカバカしくてやってられるか!
 幸い、ロサンゼルスには非営利の病院というものがあるので(他の地区にもあるんだろうけど)、年に一度ぐらいは検診に行っている。そこは検診や簡単な診療は無料だが、もちろん診察できる内容には限界がある。ガンなどの難病になったら、どこか医療費が無料の国に引っ越すか、黙って死を待つしかないだろう。だからできるだけそうならないように、定期検診に行くわけである。
 とにかく、アメリカには公的な健康保険が存在しない。だから特定の治療に対する報酬の基準もないのだろう。同じような治療をしても、医者によって料金が全然違う。さすがの私も歯医者だけにはたまにお世話になるが、あらかじめ何軒かの歯医者に電話をかけ、大体の料金を尋ねることにしている。すると、どうしてこんなに違うのか本当に不思議になるほど言われる金額が異なる。取れちゃった被せ物を付け直してもらうのに、ある歯医者は300ドル超、別の歯医者は60ドルとか・・・(300ドルのほうは超名医で60ドルがヤブ、というわけでもないからタチが悪い)
 そんなわけで妊娠出産にかかる費用も、かかる医者によってかなり違うのだろうと思う。これまでに得た情報を総合すると、平均的な費用は妊娠初期から出産後1カ月ぐらいまで全部ひっくるめて、普通分娩で1万ドルを超えるぐらい、帝王切開なら2万ドル近くになるようである。それに何故かアメリカでは超音波検診が特殊な診察といった雰囲気で、全妊娠期間を通じて2回しか行わないのが普通らしい。この超音波検診を日本のように頻繁に受けようとすると、その都度、150ドルとか200ドルとか、追加料金を取られるそうな。
 保険が使えるかどうかは保険次第。帝王切開はカバーしない保険とか、逆に帝王切開の分だけカバーする保険とか、まちまちらしい。
 私の場合、妊娠に気付いてからも医者に行くのがイヤで、5カ月ぐらいまで放っておいた。実のところ、子どもなんて放っておいても勝手に生まれるだろう、ぐらいの気分なのだが、医者のような有資格者の立ち会いの元で産まないと出生届けが受理されないか、受理されるまでに滅茶苦茶苦労するだろう。それも困るのでやっぱ医者に行かないとダメかなぁ、などと迷っている時に、アメリカにも助産婦がいて自宅で産んでいる人が結構いるということを知った。
 そこから助産婦探しに入ったのだが、助産婦は基本的に個人でやっている人が多い。もちろんお産は正確な予定が立たない。自分は1人しかいないのに顧客のお産が重なってしまったら大変なことになる。というわけで、引き受けられる人数が限られているため、妊娠に気付いたらすぐに助産婦を探さなければいけなかったようだ。5カ月になってしまっていた私は何人かの助産婦に手一杯だと断られた末、ようやく自宅から比較的近いビバリーヒルズにオフィスを持つ助産婦に引き受けてもらえることになった。
(長くなってきたので、続きは次回に)