アッという間にやってきてしまった、裁判の日、9月8日。超眠い目をこすって普段よりかなり早起きし、だらだらと身支度を整える。それでなくても憂鬱な月曜日、気が重過ぎて足元から沈んでいきそうなぐらいである(ナンノコッチャ・・・)。
出かける準備も整った8時少し前、この日はさすがに車で家を出る。裁判所の手前の路上、ちょうどいい場所に1台分の駐車スペースが空いていた。幸先がいいじゃないか! 裁判所にもちょうどいい感じに裁判開始時刻の10分前に到着だ。
X線検査の後、今回は建物を入って左側に行く。私の裁判が行われる法廷の扉の前には、本日の予定が貼り出されている。扉の周りにはすでにかなりの人が開廷を待っている。さらに見回すと、警官の姿もちらほら。なんだよ、警官は大抵は来ないんじゃなかったのかよ・・・? 私の切符を切った警官が来ていたら、どうしよう???
他にすることもないし、緊張を紛らわすために扉の貼り紙に自分の名前があることを確認などしていると、ほどなく法廷の扉が開いた。おお〜〜〜、本物の法廷だ〜〜〜! 映画やテレビでよく見るのと同じだ〜〜〜!(当たり前・・・)
低い柵で仕切られた向こう側が裁判エリアで、手前側にはイスがたくさん並べられている。職員が、警官は左側ブロックのイスに、市民(被告人)は中央もしくは右側ブロックのイスに座るようにと声を張り上げている。私は中央ブロックの左端、前から2列目の席に座り、さり気なく左側の警官用ブロックに目をやる。ゲゲゲッ・・・。警官、すげーたくさん来ていやがる・・・。どうぞ私に切符を切った警官が来ていませんように・・・
心臓の鼓動が徐々に速まる。
これから書く内容は、もしかすると順番が逆だったり微妙に不正確だったりするかもしれない。なにしろかなり緊張して臨んだ初めての裁判だ。その辺は大目に見てやってほしい。
扉の外で待っていた全員が入廷着席したところで、全員起立。職員による裁判開始の宣言のようなものの後、着席。まずは本日裁判予定の人がちゃんと来ているかどうか、中央の一段高い場所に陣取った裁判官が出席を取る。被告人の名字のアルファベット順に、被告人とその人に切符を切った警官の名前を呼んでいく。ここでもし一方が来ていなければ、裁判は自動的に出席していたほうの勝ちだ。
この時の裁判は全部で約30ケース。私の名字はYで始まるのため、私の名前はかなり最後のほうに呼ばれた。続いて私に切符を切った警官の名前が呼ばれる。ぐえっ、返事があった。ヤツは来ていやがったか・・・
出席を取っている間、緊張を紛らわすために、どの程度の警官が来ているか指折り数えていた。実に75%のケースで警官は来ていた。後で知ったことだが、最近では警官は裁判に行くと言えば有給が取れるらしい。昔のように裁判に持ち込めば大抵は無罪放免になるということは、今ではないようだ。ただそれでも25%の警官が来ていない。25%の被告人は罪状にかかわらず無罪放免だ。例え無罪にならなくても少なくとも罰金は安くなる(らしい)。大きな(罰金が高い)違反だったら、裁判に持ち込む意味は十分にあるだろう。ちなみに、被告人の側の出席率も8割程度。裁判に持ち込んだものの、なんらかの事情で来ていない人が2割ぐらいはいるようだ。
出席確認が終わったところで、裁判官はいったん引っ込んで小休止。職員が、一方が来ていなかった人たち、つまり無罪放免になった市民、および解放された警官たちを集めてちょっとした事務処理を行う。その後、彼らは晴れ晴れとした顔で帰って行く。いいなぁ〜
(続く)