前回に続き、階下に住むテキサンAについて。
その前に住んでいたバカイギリス人どもの姿が見えないなぁ(実際には、見えないというより階下からの騒音が聞こえなくなった)と思ったら、今度は別のヤツがなにやら大量の荷物を運び込んでいた。それがテキサンAだった。
大量に荷物を運び込もうと、それはそいつの勝手だ。しかしテキサンAは、自分の部屋のドアの外、アパートの共用部分の外廊下にまで物を置いていた。その置いていた物がすごい。太い木の切り株の上に、常に水がちょろちょろ流れている置物である。石(もどき)の小さな塔の上部にある球形の石(もどき)から水が湧き、塔を伝って流れ落ちていく。ホテルや料亭の中庭によくある日本庭園の、池の真ん中などに置いてありそうなシロモノだ。もちろん水を常に循環させて流すためには動力が必要だ。このバカ、部屋の中から電源コードを無理矢理外まで引っ張っていた。かなり強引に、電源コードを潰すような形でドアを閉めていたと思われる。共同の通路にそんなもの置いて誰に見せたいんだよ?! 邪魔だし迷惑だし、電源コードが潰れてショートでもしたら危ない。本当にバカのやることは理解を超えている。
さすがに管理者側から文句を言われたのか、この置物はほどなく撤去された。
またお香のようなものを焚くらしく、強烈な異臭がよく漂っている。臭くて迷惑だ! 窓の外に吊してある、風が吹くと細長い金属がぶつかって音をたてるもの(風鈴みたいなものだが、なんと呼べばいいのか不明)も、一晩中チリンカランと耳障り。
ある晩など、夜中の12時を過ぎてからいきなり不気味な音楽を聴き始めやがった。夜で周囲が静かなところへもってきて、我々の寝室の真下で聴かれた日にゃあ、たまったもんじゃない。それも、低音が響いたかと思うと笛の音が聞こえたり、儀式にでも使いそうな実に不気味な音楽なのだ。これには相当頭に来て、翌日Roy(管理会社のおっさん)に文句を言った。
いつも調子のいいRoyは、「分かった、10時以降は音楽をかけないように伝えるよ」「ただ彼は今日から弟を迎えにクニに帰ったんだよ。弟も一緒に住むんだって。彼らが戻ってきたら伝えておくよ」と、愛想良く安請け合いしてくれた。この時のRoyの話から、階下の男2人が兄弟であることが判明した。
Hさん(住み込みの管理人)に聞くところによると、テキサンAはスピリチュアルなものが好きなのだそうだ。今の部屋に住むにあたっては、「ここは木がいい」などと意味不明なことを言っていたらしい。良く言えばいやし系、一歩間違えば気色悪いことが大好きなのも納得である。
(続く)