おねえちゃんのブログ

gooブログから引っ越してきました

選挙3

 ところで以前にも書いたが、選挙の際には必ずといっていいほど、新たな条例の可否を問う住民投票が行われる。大きな選挙だけに今回はその数も多く、州レベルから市レベルまで合計17の条例に対して、住民投票が行われた。
 結果が見えていた大統領選挙よりも、私はいくつかの条例に対する住民投票の結果が気になっていた。その中の1つが「PROPOSITION 8」、同性同士の結婚を禁止する条例だ。
 そもそもこんな条例を発案するヤツのツラが見たいが、保守派やキリスト教原理主義者どもは最近になって同性婚が認められるようになったのがよほど気に入らないのだ。今時、同性愛が先天性であるなんてこと、周知の事実だろう。なにより、自分が異性愛者だからって、どっかの他人が同性同士で結婚することであんたに何か不都合があるのか?! 知らん誰かが同性同士で結婚したからって、あんたらに何か迷惑でもかけるのか?! どっかの誰かが知らない異性の誰かと結婚するのと同じぐらい、あんたらには何の関係もないことだろうが! それで幸せになる人たちがいて、他の人たちには何の迷惑にもならないんだから、それでいいじゃないか!
 この「PROPOSITION 8」に関しては、(他の注目の「PROPOSITION」も同様だが)賛否両派ともかなり頻繁にテレビコマーシャルを放送していた。「YES ON 8」とか「NO ON 8」といったポスターもそこここで見かけたし、選挙直前の週末には「YES ON 8」と書いた看板を持って交差点に集団で立っている連中も見かけた(こいつら、キリスト教原理主義者か?と、吐き気がした)。
 それでも主要なメディアや多くの団体は「NO ON 8」を表明していたし、まさかこの条例案が賛成多数で可決になるなんてことは絶対にないだろうと思っていた。
 選挙から2日経った6日、インターネットで選挙結果を検索して驚いた。50.4:49.6という超僅差ながら、YESがNOを上回っていたのだ!
「老いも若きも、共和党支持者も民主党支持者も、黒人も白人も、同性愛者もそうでない人も、健常者も障害者も(平等だ)」と演説したオバマが大統領に選ばれた同じ選挙で、しかも全米の中でもリベラルだと言われているカリフォルニア州でこんな結果が出るとは、実に皮肉である。
 ローカルのテレビニュースでは、6日夜にはウエストハリウッドで、7日夜にはロングビーチで行われた、「PROPOSITION 8」に反対するパレードの様子を放送していた。どちらも同性愛者が多く集まる土地柄である。テレビの解説は彼らにかなり同情的で、「実に静かに平和に行進している」といったアナウンスがなされていた。(デモというような物々しいものではなく、パレードというほど賑やかでもないが、他に表現のしようがないのでパレードと書く)
 こんなに僅差でも再投票などということにはならずに可決されてしまうのか、今からでも否決に持ち込む方法があるのか、不勉強で分からないのだが、せっかくオバマが勝ったというのになんとも嫌な結果である。カリフォルニア州の民意って、というか、このカリフォルニア州ですらアメリカ人の民意ってこんなに保守的なのかと、かなり暗澹たる気分になってしまった。