またまた気が滅入る話題に逆戻り。
特別養護老人ホームの入所が、どこも3桁の待ち人数だ、という話は、各所で報道されているので私も知っていた。でもてっきり、施設の数が少ないからそんな状況なのだろうと思っていた。
先日、母にメールで頼まれて、実家から行きやすい場所にある特別養護老人ホームを探してみた。心底驚いた。検索すればすぐに出てくる特別養護老人ホームの一覧には、それこそおびただしい数の施設が並んでいるのだ。実家がある自治体内だけでも8つもある。それなのにどこも何百人待ちって、一体全体どういうことよ?! もちろん皆何カ所か掛け持ちで申し込んでいるらしいので、「全施設の待機人数の単純合計」イコール「実際に待っている人数」ではないだろうが、それにしてもひどい状況だ。
施設のリストを母に送った数日後、何件かの施設に電話をした結果報告(というか、愚痴、いやほとんど悲鳴)のメールが来た。「200人待ち、年20人程度しか動かない」「500人待ち、3〜4年はかかる」「180人待ち、誰か死なないと空かない」・・・そんな返事ばかりだそうだ。
いやそもそも、かつては申し込み順に入所できた特別養護老人ホームも、現在は必要度の高い順の入所だと聞く。ちょっとネットで調べたところ、要介護4以上でないと永遠に順番は回ってこないらしい。うちの祖母、8月の「1」よりは上がったのだろうが、おそらく「4」まで達していないのではないかと思う。ってことは、特別養護老人ホームには入れないってことだ・・・
だからって、月に25万もかかるような私立の施設には、短期ならともかく、いつまで続くのか分からないのにおいそれとは入れられない。
退院して自宅に帰ったはいいが、祖母の友だちは皆とっくに死んだりボケたりしていて友だちもいない。そもそも以前のように自力で出歩くことすらできない。耳が少し遠くなってきたので電話も思うようにできない。つまらないからどんどん我が儘になり、母の苦労がどんどん増える。(もちろんたまにはヘルパーなどが文字通り助けに来るが、ヘルパーというのも安月給でこき使われる気の毒な職業で、疲れているのか人によっては態度が悪かったりするそうだし、他人を家に入れること自体もストレスなら、ヘルパーにまで気を遣ってさらにストレスだろう)
積もりに積もったストレスで母が爆発してしまわぬように、あるいは母のほうが体を壊さぬように、是非とも祖母には施設に入ってほしい。友だちがほしい祖母自身も、施設に入りたいと言っているらしい。それなのに、入る施設がない。介護保険料だかなんだかと金だけ巻き上げておいて、しかも祖母や母の世代は戦後貧しかった日本で一生懸命働いて日本を繁栄に導いて、税金だって生涯で膨大な額を払っているだろうに、いざ具合が悪くなってみたらどこも面倒見てくれないって、どういうことさ?!
保育所が足りなけりゃ、老人ホームも足りない。こんな国、そりゃ少子化も進むだろ・・・