ここロサンゼルス界隈で、プラスチックバッグ(こちらではそう呼ばれている、日本ではいわゆるレジ袋。あの、しゃかしゃか袋)が消えた・・・と思ったけど、一部だけだった・・・
最初に異変(?)に気づいたのは、7月11日にRite Aidというドラッグストアのチェーンに行った時。自分は普段から基本的に自分の手提げ袋を持参しているので関係ないのだが、レジで前に並んでいた客が店員の「プラスチックのレジ袋はもう提供しないことになったから。紙袋がほしければ1枚10セント」という説明に、非常に不服そうな顔をしつつ仕方なく購入した日用品をバラで持ち帰っていた。
翌12日にVONSというスーパーのチェーンに行ったところ、やはりしゃかしゃかのレジ袋は姿を消していて、レジ横には紙袋が積まれていた。店の入り口には「7月1日から条例でプラスチックのレジ袋は使えなくなった」というようなことが書かれていた。その後、Albertsonsというスーパーチェーンの広告にも、「袋を持参するように」と書かれているのを発見。
へ~、と思った。数年前にカリフォルニア州全体でレジ袋を全廃しようという法案が出されたものの、結局否決されていた。ロサンゼルス周辺だけでもレジ袋がなくなるなら、いいことなんじゃないの。っていうか、環境がどうこうという以前に、バカなアメリカ人の意識が少しは変わってくれるのではないかと、それが嬉しかった。だって、こっちは手提げ袋持参で来てるのに、レジの店員はほとんどの場合、無意識に勝手に、それも速攻で商品をレジ袋に入れてしまうのだ。こちらが「袋、持ってるから」と言う隙すら与えない場合が少なくなく、さらに「袋、持ってる」って言ってんのに最初の品をこちらに手渡した後で次の品をレジ袋に(おそらく無意識に)入れたりするのである。バカというか頭を一切使わず条件反射だけで仕事してるというかナントいうか・・・。これまで、レジに並んでいる間、なんとかテキ(?)が勝手にレジ袋に入れる前に持参した袋を差し出さねば、とか、「袋、持ってる!」と意識がどっかいっちゃってるようなレジの店員にも聞こえるような大声で言わなくては、とか、えらい緊張を強いられていたのだ。なので、客が袋を持ってくるのが当たり前になって、こうした緊張から解放されるのが嬉しかったのだ。
・・・ところが、である。その後、Staplesという文具やオフィス用品のチェーンに行った時も、Targetという総合ディスカウントチェーンに行った時も、LOWE'SというDIY系のチェーンに行った時も、まったくこれまでと変わらずにレジ袋が使われていた。・・・????? もちろん、日系スーパーでも今まで通り(ちなみに、これは少し嬉しかった。米系スーパーのレジ袋は質が悪すぎて、すぐに破けたり元々穴が開いていたりでゴミ袋にすらならないのだ。一方、日系スーパーのレジ袋はしっかりしているのでゴミ袋として活用している。もちろんアメリカに自治体指定のゴミ袋なんてものが存在するハズもなく、我が家にとって日系スーパーのレジ袋は貴重なゴミ袋なのである)。
そんな感じで、一体全体どんな法律(条例)なんだ?!とずっと気になっていたのだが、ようやく調べてみた。当該の条例はロサンゼルス郡内の「unincorporated area」のみが影響を受け、7月1日から環境汚染対策としてプラスチック製の袋の使用を止め、紙の袋は1枚10セント課金する、これを2012年1月までに67の大規模店舗が実施しなければならない、という内容だった。「unincorporated area」というのは「自治体として認可されていない地域」と訳されるようで、現在私が住んでいる場所もそうなのだが、市になっておらず、ロサンゼルス郡直轄の地域ということになる。
というわけで、当該の条例はロサンゼルス郡全体ですらなく、本当に限られた一部の地域にある、たった67の大規模店舗のみが影響を受ける話で、しかも来年の1月までに実施すればいいという話だったのである。なんだかなぁ~~~。環境のためというよりは、ロサンゼルス郡の予算の都合だよなぁ。ま、やらないよりはマシだけど。
さてさて、そんな中途半端は条例なのだが、もちろんバカなアメリカンがきっちり対応できるわけもなく、「手提げ袋1つしか持ってないくせに、そんなに大量に買ってどうすんだよ?!」という客をよく見かける。何しろこちらじゃ、巨大なカートの底から上までぎっちり商品を詰め込んでレジに持ってくる客が珍しくないからねぇ。一体全体どうしたらあんなに大量の品物を一度に買えるのか(買う場合があるのか)私には全く理解不能だが、ああいう一度に何十枚もレジ袋を使うような人たちが袋を持参するなんて不可能だよな。ま、そういう客は恐らく近隣のレジ袋が使えるスーパーまで足を伸ばして買い物するんだろうけど、そこまでいかなくても持参した袋にはどう考えても入らないでしょ?!ってな買い物をした客が、レジで私の前に並んでいた。どうするかと見ていると、レジ横にはいつの間にか、薄手で小さいプラスチックの袋(日本で言うビニール袋か。生ものや冷凍食品など、同じ袋の中でちょっと分けたい時に使うような袋)が置かれている。条例施行直後には確かこんなものなかったぞ、と思って見ていると、客が持参した袋に入らなかった商品はその小袋に入れて客に渡している。無料の袋がまったくないのはあまりに不便というか融通が利かないので、小袋を用意するようになったんだな、きっと。
#なぁ~んだ、結局そうなるんじゃん・・・アホくさ・・・
確かにレジ袋の削減にはなってるだろうけど、アメリカ人にレジ袋の全廃なんてできるわけがないんだよね。っていうか、レジ袋をなくしたついでに、いい加減アメリカも客が自分で袋に入れるシステムにしろよ。こっちのスーパーのレジ係って全体的に本当に無能で、どれだけ客が並んでいようと平気で客と雑談しているし、アメリカ人には丁寧という概念がないので平気で商品を投げるし、おまけに無能にさらに輪をかけたような使えない袋詰め専門の店員がレジ横に突っ立っていてレジ係と無駄話をしていたりするんである。(←全米チェーンのスーパーのお話。スパニッシュ系やアジア系のスーパーでは、必ずしもそこまで無能ではない。また近所のスパニッシュ系大規模スーパーで「袋詰めを客がする分、値段を安くしてます」と謳っている店もある。すべての店で、そうしろよ!)
自分で袋に入れたほうがよっぽど早いと思う場面でも、こっちの客はバカみたいに突っ立って、店員が袋に入れてくれるのを待っている。自分で入れようなんて、考えたこともないんだろうな。私なんか、連中に自分が買った商品を雑に扱われたり、あり得ないような不細工で理屈に合わない入れ方をされるのがイヤでたまらないから、「入れてやるよ」とばかりに勝手に取り上げられた持参の袋を「自分で入れる」と取り返したりしてるけど、いつも「なんで?」という感じの実に不思議そうな目で見られている。
たかがスーパーで買い物するだけでも、結構なストレスなのである・・・はぁ・・・