おねえちゃんのブログ

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ヒースロー空港



 先日、夏休みのイギリス旅行から無事に帰ってきた。日米以外の国に行ったのは相当に久しぶりだったが、驚いたのはロンドン・ヒースロー空港の入国システム。飛行機を降りてから入国審査や税関などの人間と一切接触せずに空港を出られてしまうのだ。
 飛行機を降りて入国審査に向かうと、そこにはたくさんの自動入国システム付きゲート(勝手に命名してるけど)が並んでいた。入国者がその機械にパスポートを読み込ませて自分の顔写真を撮らせると、自動的にゲートが開いて入国できる。それで終わり。人間との会話は一切ない。
 イギリス国民だけならまだ分かるが、EU加盟国ほか、カナダなどの旧英連邦諸国、アメリカ、日本、韓国などの特定の国からの入国者は、イギリス国民とまったく同じ扱いだ。
 さらに、大抵の国際空港ではスーツケースなどの荷物を受け取った後で税関を通ると思うのだが、それらしきゲートは何もない。もちろん申告書も書いていないし、誰からも何も聞かれぬまま、気付いたら空港の外に出ていた。
 成田や羽田では(少なくとも2019年までは)一組ずつ税関カウンターを通り、パスポートを見せたり申告書を出したりする必要があったし、アメリカだって空港にもよるが機内で配られた申告書に記入して係官に渡したり、自動キオスクで申告の有無を入力する必要があったりするのに、このゆるゆるの入国システムは一体全体なんなんだ。30年以上も前になるがイギリスの入国審査の厳しさに「あれこそ島国根性だ」と友人が怒っていた印象が強かっただけに、非常に驚いた。いやまあ早くて楽で助かるんだけどね。(でも決して空港では両替をしないように!!!)
 ・・・でもってまぁ、これがまた、往きはよいよい帰りは怖い・・・。
 いざイギリスからアメリカへ帰る日。ホテルのコンシェルジュから「とにかく早めに行ったほうがいい」と聞いていたので、出発時間の約4時間前に空港到着。
 とりあえず習慣で(?)キオスクでセルフチェックインしようとしたのだが、これがまた信じられない使えないシステムで、荷物を預けようとすると金を要求するくせに、クレジットカードを読み込む設備がない。画面に「金払え」と表示されるのに、どこにもカードを読ませる場所がない。その辺の職員を呼んで聞いたら、金を払う必要がある場合は(せっかくあれこれ入力して途中まで済ませたチェックインなのに)キャンセルしてチェックイン窓口の列に並べと言う。なんなんだよ、このふざけたシステム。
 確かに預ける荷物がなければ窓口の列に並ばずとも、キオスクで搭乗券を発券して次の段階に進めたような気がするが、国際線に乗る時って、普通預ける荷物あるっしょ???
 というわけで仕方なく、人気遊園地の一番人気アトラクションもかくや、というチェックイン窓口の列に並んだわけだが、これがまた遅々として進まない。あまりにも時間がかかるため、搭乗の締め切りが迫っているフライトの客を定期的に職員が呼びに来る。「○時○分のニューヨーク行きのお客様、いらっしゃいますか?」といった具合に特定の乗客の呼び出しが始まると、いったん他の客の応対はすべて止まり、その便の乗客のみ最優先で応対する。ようやく列が進み出したと思ったら、今度は「×時×分のシカゴ行きのお客様、いらっしゃいますか?」と呼びに来て、また列が止まる。信じられない効率の悪さ、窓口の絶望的な要領の悪さ、処理能力の絶対的な不足!!!
 結局、2時間!!! たかがチェックイン(荷物を預けて搭乗券を受け取る)のために2時間である! コロナ禍前の夏休みでも冬休みでもLAでもNYでも羽田でも成田でもどこでも、たかがチェックインに2時間並んだことなんて当然ないし、聞いたこともない。ヒースロー空港が悪いのか、バージンアトランティック・デルタが悪いのか、知らんが、ホントになんなの?!
 ちなみに、その後の荷物検査でも1時間並ばされ、余裕で空港に着いたはずがほぼギリギリになってしまったと思ったら、乗る予定の乗客が遅れているとのことで離陸も1時間遅れ。到着した乗り換え地点のアトランタの空港でも入国審査に1時間並ばされ(ここの入国審査は昔ながらの窓口だった)、ホントに並び疲れた一日だった。
 ところで12日の夕方、テレビのニュースを見ていたら、このヒースロー空港の話題が。なんでも空港があまりに混雑して飛行機が遅れたり怒り狂った乗客とトラブルになったりしているため、空港側が航空会社にヒースロー空港を使う航空券を売らないように要求しているのだそうだ・・・。なのであの状態は、おそらくバージンアトランティック・デルタやターミナル3に限ったことではなく、ヒースロー空港全体が同様なのだろう。
 なんだかなぁ・・・
 ってか、混雑回避のために航空券売るなって、本末転倒じゃないのか?